年収2000万でいくら借りた?住宅ローンの選び方と私の判断基準

不動産

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住宅購入は人生で最大の買い物です。本記事の内容はあくまで個人の体験に基づくものです。購入判断はご自身の責任で行ってください。


「年収2,000万円なら1億以上余裕で借りられますよ」

銀行の担当者にそう言われたとき、正直ビビった。

「借りられる額」と「返せる額」は全然違う。1億以上のローンを組んだら、副業が途切れた途端に詰む。貧乏育ちの感覚が「それは危ない」と警告を出していた。

この記事では、実際に8,500万円を借りた経緯と、変動 vs 固定の判断基準、副業収入がある場合の審査の実態を書く。


結論:借りた金額と選んだローン

先に答えを出す。

項目内容
物件価格9,200万円
借入額8,500万円(物件価格の約92%)
返済期間35年
金利タイプ変動金利
適用金利(実行時)0.625%
月々返済額約22.5万円
銀行住信SBIネット銀行
団信がん100%保障付き(月+3,000円程度)

「借りられる額」と「返せる額」は別物

銀行の融資可能額の計算式は、おおよそ「年収 × 7〜10倍」が上限の目安。

年収2,000万円なら、理論上1億4,000万〜2億円まで融資可能になる計算だ。実際に銀行の仮審査では「1億2,000万円まで問題ありません」という回答が出た。

でも、1億2,000万円を35年変動金利で借りると月々の返済額は約32万円になる。そこに管理費・修繕積立金・固定資産税が乗ってくると、月の住居コストは40万円近くになる。

副業収入が700万円あると言っても、それが永続的に続く保証はない。本業の年収だけで生活が成立するか、というのが私の判断軸だった。

本業年収1,300万円だと手取りは月約72万円。ローン返済22.5万円は手取りの約31%。これが私の「返せる上限」の感覚値だった。


変動 vs 固定、どう判断したか

金利差の現実

2025年時点の金利水準を見ると、変動と固定の差は以下の通り(銀行や条件によって異なる)。

金利タイプ金利目安
変動金利(最安水準)0.625〜0.700%
10年固定1.5〜2.0%
35年固定(フラット35)1.8〜2.2%

8,500万円を35年で借りた場合、変動と固定(仮に2.0%)の月額差は以下になる。

金利月額返済35年総返済
0.625%(変動)約22.5万円約9,450万円
2.0%(固定)約28.0万円約11,760万円
差額約5.5万円/月約2,310万円

35年で2,310万円の差は無視できない。

変動金利リスクをどう考えたか

変動金利の最大のリスクは「金利上昇時に返済額が増える」こと。

日本の政策金利は2025年時点で0.5%前後まで上昇してきた。さらに上昇するリスクはゼロではない。

でも、投資家として考えると話が変わる。

インデックスファンドの期待リターンは年4〜6%(過去実績ベース)。ローン金利0.625%に対して、差分は3〜5%以上ある。言い換えると、「繰上返済に回す資金を投資に回す方が期待値は高い」。

もちろんこれは期待値の話であってリスクを取っている前提。金利が急上昇したり投資リターンがマイナスになったりする可能性もある。

私の選択:変動金利を選び、繰上返済の原資となる投資を続けながら、金利上昇局面では繰上返済を加速させる戦略

リスク許容度が低い人は固定金利を選ぶ方が精神的にも合理的だ。どちらが正解とは言えない。

→ 住宅ローン vs 投資の詳細比較は 住宅ローン vs 投資 で解説している。


副業収入がある場合の審査の実態

副業年収700万円があることで、審査にどう影響したか。

銀行によって評価が全然違う

副業収入は「安定収入」として認められるかどうかが銀行によって異なる。

銀行タイプ副業収入の扱い
メガバンク・地銀副業収入を収入に算入しないことが多い
ネット銀行確定申告2〜3年分で収入として認められることが多い
フラット35収入合算の基準が比較的明確

私の場合、確定申告を3年分提出したところ、住信SBIネット銀行では副業収入の一部を合算収入として評価してもらえた。一方、別の銀行では「給与所得のみで審査」という回答だった。

副業収入がある場合は、複数行に並行して仮審査を申込むことを強く勧める。

提出した書類

  • 源泉徴収票(直近2年分)
  • 確定申告書(直近3年分)
  • 副業の取引明細・請求書の一部

確定申告書の提出は必須。副業を無申告で続けていた場合、審査でかなり不利になる。


団信の選択:がん100%保障を選んだ理由

団信(団体信用生命保険)は、借主が死亡・高度障害になった際にローン残高がゼロになる保険だ。

住宅ローンには基本的に加入必須。問題は「どのプランを選ぶか」。

団信の主なオプション

プラン特徴追加コスト
通常団信死亡・高度障害のみ無料(金利に内包)
がん100%保障がん診断で残高が0に金利+0.1〜0.2%程度
3大疾病保障がん+心疾患+脳卒中金利+0.2〜0.3%程度
ワイド団信健康状態が一般団信に通らない場合金利+0.3〜0.5%程度

30歳の私が選んだのはがん100%保障付き団信。月額コストは約3,000円増加。

選んだ理由:30〜50代男性のがん発症リスクは思った以上に高い。8,500万円のローンを抱えた状態でがんになった場合のリスクを考えると、月3,000円の保険は割安だと判断した。

通常の生命保険と比べて「ローン残高がゼロになる」という保障は非常に強力で、代替が効かない。


ローン審査を通過するためのポイント

実体験から学んだ審査対策。

申込み前に整えること

  1. クレジットカードの延滞履歴をゼロにする: 過去5年の延滞は信用情報に残る。審査前に必ず信用情報(CIC)を自分で取得して確認
  2. 他のローンを減らす: 車のローン・消費者ローン残高があると審査に不利
  3. 転職直後は避ける: 在籍1年未満だと審査が通りにくい。転職後2年以上経ってから申込むのが理想
  4. 確定申告を3年以上継続する: 副業収入を算入させたいなら実績年数が必要

審査で有利な条件

  • 勤続年数が長い(5年以上)
  • 年収が安定・右肩上がり
  • 頭金比率が高い(物件価格の10%以上)
  • 信用情報がクリーン

まとめ

  • 「借りられる額」と「返せる額」は全然違う。本業年収だけで返せる額を上限にした
  • 変動金利を選んだのは、投資リターンとローン金利の差分が大きいから
  • ただし変動金利はリスクを取っている。リスク許容度次第で固定も合理的
  • 副業収入がある場合は複数銀行に並行審査を申込む
  • 団信はがん100%保障付きを選択。月3,000円で8,500万円のがん保障

→ おすすめ銀行の比較は 住宅ローンおすすめ比較|変動金利最安水準の銀行3選【2026年版】 を参照。

→ 住宅ローン控除の節税効果は 住宅ローン控除を最大活用する方法 で解説している。


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