エンジニアが副業で月60万円稼ぐまでにやったことすべて

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はじめに

「本業だけではお金が足りない」漠然とした不安を感じたあの日から、僕の副業人生は始まりました。

30歳で年収は2000万円。会社員として1300万円、副業で700万円。
これは決して一発逆転の成功ではなく、毎日少しずつ積み上げてきた働き方の工夫と正しい方向への頑張りの結果です。

この記事では、ソフトウェアエンジニアの僕が副業で月60万円稼げるようになるまでに実践したすべてをお話します。

「副業を始めたいけど何からすればいいかわからない」

「月10万円でもいいから収入を増やしたい」

そんな方に向けて、リアルな経験とノウハウを包み隠さず紹介します。

副業を始めよう!

私が初めて副業を始めたのは2020年の2月ごろ。そこから今現在では5年ほど継続しています。

まずは私が副業を始めた理由と、どのように新しい仕事を探したかお話しさせてください。

副業を始めた理由:会社員の給与だけでは不安だった

なぜ私は副業を始めようと思ったのか。ズバリ会社員の給与だけでは将来が不安だったから

特に20代後半、今後のライフプランを意識し始めた頃、「このままの収入で本当に安心して生活できるのか?」と強く感じました。

物価や税金は年々上がるのに、給料の上がり幅は小さい。将来子育てが始まれば、今以上にお金が必要になります。

安定収入の会社員という立場に甘えず、「今のスキルでできることを増やしておこう」「稼げるときにたくさん稼いでおこう」と考え、副業に踏み出しました。

私が副業を始めた詳しい理由はぜひこちらの記事をご覧ください。

年収1250万円のエンジニアがなぜ副業を始めたか
はじめに私はソフトウェアエンジニアとして働いています。転職を2回経験し、今では年収1250万円(+ストックオプション)の給与を得ていますが、過去の収入は日本の平均年収に比べても夢のある数字ではありませんでした。「会社員の給料だけでは将来が不...

副業の探し方:SNSで企業を発見、直接応募で仕事を獲得

最初の副業案件を得たのは2020年2月
実は、副業を探すときには求人サイトやエージェントは使っていません。

僕が選んだのは、SNS(XやLinkedIn)経由で気になる企業を見つけ、公式サイトから直接応募する方法でした。

実際、初めて副業でお世話になる企業(A社)はXで技術発信をしていたスタートアップ企業。

AIを使った技術開発に強みがあり、資金調達も順調に進んでいる企業でした。事業としても非常に面白そうで、HPを確認してみるとソフトウェアエンジニア募集の情報が。

なんとその求人は副業としての勤務もOKという募集だったのです。

開発はAIを使ったWebシステムの新規開発。自分のスキルが活かせそうだと感じたので、思い切って問い合わせフォームから連絡しました。

直接アプローチはハードルが高く思われがちですが、意外と競争が少なく、マッチすれば即決。特に常に人手不足のスタートアップではエンジニアを正社員・副業問わずで募集していることも多いため、副業先を探すには大変おすすめです。

また、こういったスタートアップの求人情報は費用の関係で転職サイトには掲載されず、企業HPにしか情報がないことも多いため、LinkedInやXなどで日頃から情報収集することが重要です。

副業の採用とは?

さて、希望の副業先を見つけ応募したとして、そのあとはどのような流れになるのでしょうか。

答えはシンプルで、基本的には通常の採用フローと同じになります。

A社の場合は、ハイスキルなエンジニアを求めていることもあり、1回のコーディングテストと2回の面接がありました。これも通常のエンジニア採用と同じフローでした。

副業の面接でも、転職の面接でも押さえておくべきポイントは同じ。採用面接では自分のスキルをアピールしつつ待遇を交渉し、より良い条件での契約を引き出せるようにしましょう。

高待遇でのオファーを引き出す面接のコツをまとめた記事はこちらです。合わせてご覧ください。

ソフトウェアエンジニアの面接──年収1250万を獲った私が伝えたい「話し方のコツ」と「アピールの型」
30歳で年収1250万円のオファーを獲得したソフトウェアエンジニアの私が、「面接でどんな話し方をすれば評価されるのか」「面接のアピールポイントはどう作ればいいのか」を、実体験をもとに解説します。「面接が苦手」「何をどうアピールすればいいか分...

副業を続けよう!

本業に加えて新しい仕事を獲得できれば、それを無理のない範囲で継続することが重要です。

初めての副業は時給3500円でスタート

無事A社の採用を突破し、副業での仕事を獲得しました。

最初の契約では、週10〜12時間の稼働で月40時間ほどを目安にした内容でした。
時給は3500円で、月収換算すると14万円程度からのスタートでした。

業務内容はWebアプリケーションの開発で、使用言語はReact、Python、Golang
フロントエンドからデータベースを含むバックエンドまで、設計から実装、テストまでを一貫して開発しました。

初期段階では「本業があるし、稼働できるのは週10時間が限界かな…」と思っていましたが、しばらく副業を続けるうちに、効率よく進める仕組みさえ整えれば意外と両立できることに気づきます。


複業化と単価アップ:月60万円までの道のり

A社での副業は順調に継続し、徐々にスキルや信頼も蓄積されていきました。私が開発していたWebサービスも無事リリースされ、会社の売り上げに貢献できたことは非常に嬉しかったです。

この間、時給と稼働時間は徐々に増えており、最終的には時給5000円・月40時間程度で月収にして20万円ほどまで収入を伸ばすことに成功しました。

そして2022年の夏、ソフトウェアエンジニアの委託を探している企業B社を知人から紹介されました。興味半分で話を聞いてみると、いきなり時給1万円で月当たり20時間ほどの内容でオファーを提示されることに。知人の紹介だったため、直接オファーをいただくことになりました。

本業に加えA社の業務も継続したかったためオファーを受けるか非常に悩みました。

事情を説明してA社での副業を辞めることを相談したのですが、なんとA社側でも待遇を時給5000円から1万円に上げるので、ぜひ辞めないでほしいと引き留められました。

正直、負荷はかなり高くなってしまうのですが、せっかくいただいたご縁なので思い切ってA社もB社も両方の副業も受ける決意をします。

A社では月に40時間稼働で月40万円(時給1万円)、B社は月20時間で月20万円(時給1万円)と、副業の時間は60時間ほどになってしまいますが、結果として月60万円の副業収入を得ることになりました。

ポイントは2点

  • エンジニアのスキルを活かせる業務を副業としたため、本業との相乗効果で実績を伸ばせたこと
  • 自分が楽しいと感じているエンジニアの業務だったため、無理なく続けられたこと

副業で得られたメリットと課題

副業を始めて得られた最大のメリットは、圧倒的な収入の増加自分の市場価値への実感です。
さらに、複数社で働くことで視野が広がり、技術力や業務遂行力も向上しました。

一方で、「いつまで契約が続くか不安」「時間が足りない」「体調管理が大変」といった継続に関する課題も現実的に存在します。

特に本業が繁忙期に入ると、モチベーション維持や生活リズムの管理が難しくなりがちです。

だからこそ、長く続けるには「無理なく働ける環境をつくる」ことが何より大切だと感じています


まとめ:副業でキャリアも収入も広がる時代へ

「副業で月60万円」と聞くと、特別な才能や運が必要に思えるかもしれません。

でも実際は、1つ1つの小さな行動と工夫の積み重ねでしかありませんでした。

・今のスキルでできることを探す
・信頼できる企業と関係を築く
・安定的に稼働できる環境を整える

この3つを意識すれば、誰でも月10万円→20万円→60万円と、着実にステップアップできます。

「副業で未来を変えたい」と思ったあなたに、少しでも参考になれば嬉しいです。

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