はじめに
私はソフトウェアエンジニアとして働いています。転職を2回経験し、今では年収1250万円(+ストックオプション)の給与を得ていますが、過去の収入は日本の平均年収に比べても夢のある数字ではありませんでした。
「会社員の給料だけでは将来が不安…」
「給料が低いままでは夢に届かない…」
そんな思いから、私は転職を考えると同時に、お金をさらに稼ぐ副業に挑戦しました。本記事では、年収510万円のエンジニアが副業を始めたきっかけから、副業でお金が本当に増えたのか、そして副業を通じて何が変わったのかを、実体験をもとにすべて公開します。これから「お金稼ぐ副業」を検討している20~30代の方、在宅でできる副業在宅おすすめの方法を探している方に向けたリアルなストーリをお話しします。
✅ この記事でわかること
- なぜ年収1250万円のエンジニアが副業を始めたのか
- どういった副業でいくら稼ぐことができたのか
- 副業をやることによって得られたメリット
副業を始めたきっかけ
会社員として働くうちに、私は将来に対して不安を抱くようになりました。
会社員の給与だけでは将来が不安
当時の私は都内で一人暮らしをしながら、年収510万円の会社員として働いていて、月々の手取りだと28万円程度でした。学生時代に借りていた木造築30年のアパートに住み続けたおかげで、月の家賃は6万円程度。そこから食費や光熱費などを差し引くと、毎月10万円程度が自由に使えるお金として残るような状態でした。
生活自体に困るといったことはなかったものの、将来のことを考えると常に頭の片隅に不安の2文字が。
結婚、住宅購入、子育て…といったライフイベントを想像すると、「この給与水準で本当に大丈夫だろうか?」という気持ちが強くなっていきました。例えば、当時住んでいたアパートの近くで二人暮らしできるような物件となれば家賃は15万円程度。これだけで当時の月収では毎月赤字なのに、それに加えて子育ても入ってきたときには… と日々将来に対した不安が募っていったのです。
給与が大きく増える見込みもなく、また働き方改革の影響で残業規制が強化されたため、収入が伸びにくい要因の一つになっていました。
会社員の収入だけに依存する状態にリスクを感じ始めたのが、副業を意識しはじめたきっかけです。
在宅でできる時給制の仕事を選択
副業を検討する中で、私が最も重視したのは「無理なく継続できること」でした。ちょうどその頃、コロナ禍で本業もリモートワークメインに切り替わり、時間的な融通が利くようになっていました。
そこで在宅ワークで取り組める仕事を探し始めます。当時考えていたものは
- ソフトウェアエンジニアとして別企業の開発に参加し、その対価として報酬を得る
- せどりといった個人で始められるスモールビジネス
- YouTubeやInstagramを使った収益化
このうち目をつけたのはWebサービスの開発をしている企業での開発業務に携わることでした。
せどりやYoutubeなどは起動にのれば大きなリターンを得られる一方で、成果が出るまでは無報酬となってしまいます。また、将来に対する不安はあるものの、会社員として安定した一定の収入を得られている状態だったため、副業に力をいれるあまり本業が疎かになり、会社員としての業績が下がることは避けるべきだと考えていました。
そういった理由からソフトウェアエンジニアとして別の企業の開発に参加すること。
本業で培った過去の開発経験を活かせるうえ、時給ベースなので働いた分だけ収入に直結しやすい。副業の開発で得られた知見を本業にも活かせる。効率よく副収入を得るには理想的な働き方だと感じ、副業としての一歩を踏み出しました。
最初にGETした仕事と報酬
運良く副業でも可という条件でソフトウェアエンジニアを募集している企業を見つけ、無事副業としてのオファーを獲得できました。稼動を開始したのは2020年の2月ごろ。具体的な内容や報酬は
- 副業の内容
新規プロジェクトの立ち上げに伴うWebシステム全体の開発。要件定義から設計・実装・テストまで、一人で一気通貫して担当しました。
特に、データベース設計からフロントエンドの開発まで0ベースでの立ち上げを担当できたため、自身のスキルアップにも繋がりました。 - 報酬と稼働時間
- 時給:3,000円
- 月間稼働:30時間程度
- 月収目安:10万円程度
本業の就業時間終了後や週末を活用し、月30時間ほど開発を進めます。コーディングすることが楽しかったので、月30時間程度の作業では全く苦に感じることはありませんでした。
本業での収入に加えて毎月10万円。
これなら無理なく続けられて、将来の生活費増や貯蓄額も増やしていける。副業を始めて最初に報酬が振り込まれた時は本当に嬉しかったことを覚えています。
副業でお金は本当に増えたのか?
副業を始める前と始めたあとでは、金銭的な余裕が全く変わりました。今では全ての収入を合わせると年収2000万円ほどになっています。
収入の変化
副業開始直後は月10万円ほどの報酬を得ていました。
ですが、その後は実績が認められ単価アップの交渉に成功。半年後には3,500円、1年後には4000円、1年半後には5000円と時給がアップ。
さらにこの副業に加えて別の企業からも開発お手伝いのお声がけをいただき、最終的には毎月60万円程度を副収入として得られるようになりました。
副業も本業と同じソフトウェアエンジニアという職種を選んだことで、本業と副業それぞれで学んだ知識を活かすことができました。スキルを向上させることで副業では単価アップを通じ収入を伸ばし、本業ではその経験を活かしてより良い企業への転職に成功しています。
おかげさまで現在は、会社員としての給与が年収1250万円、副業からの収入が年700万円、合計年収2000万円に到達することができました。
副業をやって身についたこと
将来の収入が不安で始めた副業ですが、お金だけではなくさまざまなスキルを身につけることができました。
マインドの変化
自分で案件を取る経験を通じて、「市場価格に見合うスキルとは何か」「クライアントが本当に求める価値は何か」を掴めるようになりました。本業にも良い循環が生まれ、結果的に昇給交渉や転職の際にも有利に働きました。
時間管理のスキル向上
限られた副業時間を最大限に活かすため、タスク管理や集中タイムの確保に注力。これが本業の生産性向上にも寄与し、トータルでの仕事効率がアップしました。
収入源の分散対策
会社員としての給料だけに頼らず、お金稼ぐ副業で収入源を増やしたことで、経済的な不安が大幅に軽減。貯蓄ペースも一気に加速し、資産形成の土台が固まりました。
まとめ
「給料が低い」「将来のお金が不安」と感じているあなたへ。
副業は、在宅で始めやすいかつスキルを活かして時給制で稼げる手段です。
本記事を通じて、お金を稼ぐ副業のリアルな始め方や収支感覚、得られるマインドセットの変化をイメージいただけたら幸いです。
次回以降の記事では、副業にまつわる税金の話や副業先の探し方などをお話ししたいと思います。