個別株・暗号資産に100万円投資して学んだこと|初心者が陥るワナ

資産形成

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投資を始めた最初の3年間、私は個別株と暗号資産に累計100万円以上を投じ、トータル40万円以上の損失を出した。

今は資産3000万円を超えてインデックス一本で月70万円を積み立てているが、そのスタートラインはボロボロだった。「テンバガーを狙って大やけど」という、ありきたりすぎる失敗を経験している。

恥ずかしい話だが、同じ失敗をする人を減らしたくて書く。


個別株を始めた経緯

24歳のとき、職場の先輩から「俺、あの株で50万円儲けた」という話を聞いた。

それがすべての始まりだった。

「インデックス投資はわかった。でも個別株でもっと早く増やせるんじゃないか」という発想で、当時の手取りから捻出した30万円を個別株に突っ込んだ。銘柄選びの根拠は「なんとなくこの会社は成長しそう」「SNSで話題になっていた」というレベルだった。

今思えば、それ以上でもそれ以下でもない無謀な行動だ。


個別株での失敗の詳細

最初の1年は運良く+5万円くらいのプラスだった。これが最悪だったと思う。「自分は投資センスがある」という根拠のない自信を持ってしまった。

その後、ITセクターの銘柄に集中投資したところ、決算発表で大幅な下方修正が出て1日で20%下落。「いずれ戻るはず」と売れずにいたら、さらに下がり続けた。

陥ったワナを列挙する:

損切りができなかった
「-10%になったら売る」とルールを決めていたのに、実際に-10%になると「もう少し待てば戻るかも」という心理が働いて売れない。結果的に-35%まで含み損が膨らんで、精神的に限界になって損切りした。

ナンピン買いで傷を深めた
「値下がりしたから平均取得単価を下げよう」という思考で追加購入したが、銘柄自体がダメになっていたため単にロスを拡大する結果になった。

決算ギャンブルをした
「決算良さそうだから前日に買う」という賭けを何度かやった。当たることもあったが、外れたときの損失が大きすぎた。

情報の非対称性を甘く見ていた
個人投資家が知る情報は、プロの機関投資家が既に織り込んでいる。「私が知っているということは、相手も知っている」という事実を、頭ではわかっていても感情が追いついていなかった。

結果:個別株で約25万円の損失。


暗号資産での失敗の詳細

個別株の傷が癒えていない25歳のとき、今度は暗号資産ブームが来た。

「ビットコインが100万円を超えた」「アルトコインで100倍になった人がいる」という話があちこちから聞こえてきた。私はまたやってしまった。

ビットコインに15万円、アルトコイン(草コイン)に5万円を突っ込んだ。アルトコインは文字通り「草」になり、ほぼゼロになった。ビットコインは暴落のタイミングで半分以下になり、精神的に耐えられなくなって損切りした。

当時の心理状態を正直に言うと、夜眠れなかった

スマホの価格アプリを何十回も見ては「なんで下がってるんだ」と悩む毎日。投資のはずが、ただの苦行になっていた。

暗号資産で約20万円の損失。


なぜ失敗したのか(理系視点で分析)

感情論で終わらせず、構造的な問題として整理する。

情報の非対称性
株式市場には数千人のプロアナリストと莫大な資金を持つ機関投資家がいる。個人が公開情報から「まだ誰も気づいていない割安株」を見つけるのは、ほぼ不可能だ。自分が「お宝だ」と思った情報は、プロが既に評価し、価格に反映させている。

ボラティリティと心理の相性問題
個別株・暗号資産は価格変動が激しい。学術研究では「損失の痛みは利益の喜びの約2倍」とされており(プロスペクト理論)、人間の感情は高ボラティリティ投資に向いていない。私が経験した「夜眠れない」という状態は、そのまんまこの理論の通りだった。

分散の欠如
インデックス投資は数千銘柄に分散投資するが、個別株はせいぜい10〜20銘柄。1銘柄が大きく崩れるとポートフォリオ全体に大打撃が来る。私がやっていたのは分散投資ではなく、ただのギャンブルに近かった。


インデックスに移行した理由と結果

27歳のとき、個別株・暗号資産を全て売却し、その資金をすべてeMAXIS Slim全世界株式に突っ込んだ。

移行してから変わったこと:

  • 精神的に楽になった。スマホで価格を何十回もチェックする必要がなくなった
  • 時間が増えた。銘柄研究や決算チェックに使っていた時間が浮いた
  • リターンが改善した。移行後3年間のインデックスのリターンは個別株時代より明らかに高い
  • 積立額を増やしやすくなった。「ほったらかし」でいいので、給料が上がるたびに積立額を増やすだけ

「考えなくていい」というのは、私にとって最高の投資の条件だった。


失敗してよかったこと

負け惜しみに聞こえるかもしれないが、この失敗があったからこそインデックス投資を心から信じられるようになった。

「個別株の方が儲かるんじゃないか」という疑念は、実際にやってみて消えた。「暗号資産に乗り遅れたら損」というFOMOは、実際に乗っかってみて「乗らなくてよかった」に変わった。

今でも周りで「〇〇株が来る」「NFTで儲けた」という話を聞くことがある。でも私には「やってみて、わかった」という体験があるので、流されない。

失敗は40万円という授業料だったが、その後の判断の確信度が上がったことを考えると、決して高すぎる学費ではなかったと思っている。

インデックス投資を始めるならまず証券口座を開設することから。SBI証券のNISA口座開設ガイドで手順を詳しく解説している。


注意点・投資リスク

本記事はインデックス投資の優位性に言及していますが、インデックス投資を含むいかなる投資にもリスクが伴います。元本割れの可能性があります。過去のパフォーマンスは将来のリターンを保証するものではありません。


まとめ

  • 個別株・暗号資産でトータル約40万円の損失を経験
  • 失敗の原因:損切りできない心理、情報の非対称性、分散不足、高ボラティリティへの耐性のなさ
  • 27歳でインデックス一本に移行 → 精神的安定・リターン改善・時間節約の3つを得た
  • この失敗があるからこそ、インデックス投資を自信を持って続けられる

現在のポートフォリオ全体については30歳の資産配分を全公開で詳しく解説している。インデックス積立の実際の数字は月70万円積立の実績公開、投資を始めるための証券会社選びは新NISAにおすすめの証券会社比較を参考にしてほしい。

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