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副業の結果は個人差があります。本記事は特定の収入を保証するものではありません。
「年収1,300万もあるのに、なんで副業するの?」
副業の話をすると、必ずこう聞かれる。
正直に答えると、「高年収だからこそ、副業が必要だと気づいた」 からだ。これは逆説じゃない。理系の私が数字と向き合った結果、出た答えだ。
この記事には、副業を始めた3つの理由をリアルに書く。「高年収なのに副業する意味あるの?」と思っている人にこそ読んでほしい。
結論:3つの理由
- 収入の一本化リスクへの恐怖(リストラ・病気・会社倒産)
- 税引き後の手取りへの純粋な不満(稼いでも半分近く消える)
- 「会社に依存する生き方」への違和感
順番に説明する。
理由1:収入の一本化リスクへの恐怖
本業の年収が1,300万円を超えたとき、スプレッドシートを開いた。
リスク計算のためだ。
「本業がなくなったとき、月次のキャッシュフローはどうなるか」 を計算した。
結果は恐ろしかった。住宅ローンの月次返済・生活費・積立投資——これらをすべて本業収入でまかなっている状態では、収入がゼロになったとき、貯蓄が底をつくまでの時間は予想より短かった。
しかも、こんなリスクが現実にある。
| リスク | 発生確率 | 結果 |
|---|---|---|
| 会社の業績悪化によるリストラ | 低いがゼロではない | 年収が突然ゼロに |
| 病気・怪我による長期離脱 | キャリア中に1〜2回はある | 傷病手当金は手取りの6割程度 |
| 業界の構造変化(AI等) | 今後10〜20年で確実に起きる | 専門スキルが陳腐化するリスク |
| 会社の倒産・M&A | 低いがゼロではない | 雇用条件が大きく変わる可能性 |
どれも「まあないだろう」と言える自信がなかった。
高年収だからこそ、「その収入に依存している額が大きい」というリスクがある。 月収が高ければ高いほど、それが消えたときの落差は大きい。
副業で別の収入の柱を作ることは、保険だ。リスクヘッジだ。
インデックスファンドに毎月70万円を積み立てているのと同じ理屈だ。分散投資は資産だけでなく、収入源にも必要だ。
理由2:税引き後の手取りへの純粋な不満
年収1,300万円。聞こえはいい。でも手取りはいくらか?
計算してみると、所得税・住民税・社会保険料を差し引いた手取りはおよそ 800万円台 になる。
つまり、稼いだ収入の約40%近くが税金と社会保険料として消える。
| 項目 | 金額(概算) |
|---|---|
| 年収(額面) | 1,300万円 |
| 所得税 | 約200万円 |
| 住民税 | 約100万円 |
| 社会保険料 | 約100万円 |
| 手取り(概算) | 約900万円 |
額面1,300万円→手取り900万円。900万円も十分多い。でも腹が立つのは「稼いだものの3割以上が消える」という事実だ。
さらに腹立たしいのは、累進課税の構造だ。
本業で稼ぎを増やしても、上に行くほど税率が上がって可処分所得が増えにくくなる。追加で100万円稼いでも、年収1,300万円の水準では所得税40%+住民税10%=50%が課税されるため、手取りは50万円しか増えない。副業700万円が加わって2,000万超になると、さらに高い税率が適用される区間も増えてくる。
この「頑張るほど税率が上がる構造」に最初はただの不満を感じていた。でも考え方を変えた。
副業で経費を作れば、課税所得を圧縮できる。
個人事業主として青色申告すれば、副業に関連する経費(通信費・書籍代・設備費など)を計上できる。さらに青色申告特別控除で最大65万円を控除できる。
副業を始めることで、収入を増やしながら同時に節税できる——これは私にとって「数字が合う」行動だった。
理由3:会社に依存する生き方への違和感
これが一番言語化しにくいが、正直に書く。
本業は好きだ。仕事の中身は面白い。でも30歳を目前にして、「自分の稼ぎが100%会社の判断に依存している」という事実 に違和感を感じ始めた。
給与は会社が決める。昇給は会社が決める。ポジションは会社が決める。どれだけ頑張っても、最終的な評価軸は「会社にとって都合がいいか」だ。
別に会社が悪いわけじゃない。でも「自分の市場価値を、会社の外で試したことがない」という事実が、なんとなく怖かった。
副業は、自分のスキルを会社の外でぶつける場所だ。「会社が給料を払ってくれるから価値がある」ではなく、「市場が対価を払ってくれるから価値がある」という証明になる。
最初の受託案件が成立したとき、クライアントから「ありがとうございます、助かりました」と言われた。その感覚は、本業での「お疲れ様です」とは違う重みがあった。
副業を始める前の不安
正直に言うと、始める前は不安だらけだった。
- 時間がない: 本業が週60時間なのに、副業に使う時間なんてあるのか?
- 税金が面倒: 確定申告とか、よくわからない
- バレるのが怖い: 会社に副業をしていることがバレたらどうなるか
- 失敗が怖い: せっかく副業を始めても稼げなかったら恥ずかしい
これらはすべて、始めてから一つひとつ解決した。
時間は、何かを捨てることで作った。(→ 週60時間働く会社員が副業時間を作る方法)
税金は、勉強して青色申告を選んだ。(→ 副業で収入が増えたら税金も増えた)
副業バレのリスクは、住民税の納付方法を「普通徴収」に切り替えることで対策した。
失敗は……普通にした。でも失敗するたびに修正した。
始めてよかったと思った瞬間
副業を始めて1年が経ったころ、はじめて「やってよかった」と思った瞬間があった。
本業で、少し理不尽な評価を受けた時期があった。以前の私なら「でも会社しかないから」と我慢するしかなかった。
でも副業収入が月20万円を超えていた当時の私は、「別に、最悪この会社を辞めてもなんとかなる」と思えた。
実際には辞めなかった。でも「辞められる」という選択肢があるだけで、仕事への向き合い方が変わった。
副業は収入を増やすだけじゃない。「逃げ道を持つ」という精神的な自由をもたらす。 それが、始めてよかったと思う一番の理由かもしれない。
まとめ
| 副業を始めた理由 | 一言まとめ |
|---|---|
| 収入の一本化リスクへの恐怖 | 本業がゼロになったときのシミュレーションをしたら怖くなった |
| 税引き後の手取りへの不満 | 稼いでも4割近く消える。副業経費で課税所得を圧縮できる |
| 会社依存の生き方への違和感 | 市場で自分の価値を証明したかった |
高年収だから副業は不要——ではない。高年収だからこそ、その収入への依存度が高く、リスクも大きい。
副業は、保険であり、税金対策であり、精神的な自由の確保でもある。
4年間で年副業700万円を達成した経緯の全体像は → 【実録】本業年収1300万のサラリーマンが副業で年700万円稼ぐまでの全記録 にまとめている。
どの副業を選ぶかについては → 理系サラリーマンが副業を選んだ基準|時間効率と再現性で考える で詳しく書いた。
