転職エージェント×LinkedIn活用術。年収580万→1250万のハイクラス転職を成功させた方法

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30歳で年収2000万円(会社員収入と副業収入の合算)を超えるに至るまで、私は2回の転職を経験しました。その中でも特に年収アップにつながったのが、転職エージェントとLinkedInを組み合わせた情報収集と応募戦略です。

この記事では、実際に年収580万円から1250万円までステップアップした体験談を交えながら、ハイクラス転職を成功させるためのLinkedIn活用術と、エージェントとの上手な付き合い方を具体的に解説します。

なぜ転職エージェントとLinkedInを併用するのか?

転職活動では「何から始めればいいかわからない」と悩む人も多いと思います。私も同じでした。そんな中で効果的だったのが、

  • 転職エージェント・Linkedinを活用して自分の市場価値を把握
  • 転職エージェントを利用し面接対策を実施
  • 情報の幅を広げつつ、狙った企業には自分から応募

という両輪戦略でした。

エージェントとLinkedInの役割を明確にする

転職エージェントもLinkedInも、どちらも転職では有用な武器になります。それぞれの強みがあるため、うまく使い分けることが重要です

ツールメリット注意点
転職エージェント非公開求人、年収交渉サポート、面談対策などの支援が手厚い案件の偏りがある。レスポンスが遅いことも
LinkedIn企業採用担当のスカウトによる新たな出会い、企業直結の情報が得られるプロフィール作成とメッセージ対応が必要

私の場合、この2つを併用したことで、より幅広く、質の高い求人と出会うことができました。


【実体験】2回の転職で年収580万円→1250万円になったステップ

私はこれまで2回の転職を経験し、収入を大きく伸ばすことに成功しています。その実体験をもとに、具体的に私がどのように転職エージェントとLinkedInを活用したか説明します。

転職1回目:Web系大手 → 大手自動車メーカー(580万 → 890万)

この時は初めての転職で、転職での戦い方がわからないこともあり、転職エージェント主導で進めました。

  • エージェントとの面談で、自分のスキルの棚卸し。強みが何か自己分析を進める
  • 「技術×業界知識」を活かせる領域を提案され、自動車メーカーへ
  • 転職エージェントが担当した過去候補者の情報をもとに面接対策を実施
  • 年収交渉もエージェントが担当し、結果として年収+300万円

このときに学んだのは、エージェント面談は「話す場」ではなく、「転職市場における情報を引き出す場」ということ。

💡 転職 エージェント 面談 のコツ

  • 自分の強みと希望を明確に伝える
  • 提示された求人に対しても率直にフィードバックすることで精度が上がる
  • 「年収の相場感」を聞くことで、交渉戦略の材料が増える

また、転職エージェントは面接対策にも非常に有効です

とくに大手企業の選考では、過去の面接事例や合格者の傾向がエージェント側に蓄積されており、それを活かした面接対策の精度が非常に高いのが特徴です。

私の場合、第一志望の企業では4次面接まである長丁場の選考でしたが、各フェーズごとにエージェントと模擬面接を実施し、「この企業の一次面接ではソフトウェアエンジニアとしての技術の深掘りがある」「二次面接ではリーダーシップの具体事例が求められる」など、各面接官の特徴と対策ポイントを事前に把握できたのが非常に大きなアドバンテージとなりました。

また、職務経歴書の添削や話し方のトーンまで細かくフィードバックをもらい、自信を持って選考に臨むことができました。結果として内定を獲得し、年収は580万円から890万円へと約1.5倍にアップ。転職エージェントの「情報」と「ノウハウ」を戦略的に使うことで、初めてのハイクラス転職を成功させることができたと実感しています。

転職2回目:大手メーカー → スタートアップ(890万 → 1250万)

2回目の転職はLinkedInが主軸でした。というのも、スタートアップ企業の求人は数も少なく、エージェントが十分な事例やノウハウを持っていないケースが多いためです。実際、私が興味を持った企業に関しても「前例がない」「面接傾向が不明」といった理由で具体的な対策が難しく、企業と直接やり取りする方が合理的だと判断しました。

スタートアップは採用にスピード感を重視する傾向が強く、採用担当者や現場責任者と直接コミュニケーションを取ることで、選考内容やカルチャーの雰囲気を詳細に知ることができました。また、企業側としても私のキャリアや志向を把握しやすく、お互いの理解が深い状態で選考に進むことができたのは、LinkedInならではのメリットでした。

LinkedInを効果的に活用するために行ったのは、まずプロフィールの充実化です。単なる職歴の羅列ではなく、自分の成果や組織への貢献、技術的な強みを具体的な数字やプロジェクトとともに記載しました。特に、「○○という課題に対し、△△の手法でシステムを改善し、処理時間を40%短縮」といった成果ベースの表現が有効でした。

また、OpenToWork機能をオンにすることで、企業の採用担当者に対して「転職を検討している」という意思表示を明確にしました。これにより、私のプロフィールを閲覧した企業からのスカウト数が増え、自分が想定していなかった魅力的なポジションとも出会えました

結果的に、LinkedIn経由で出会ったスタートアップ企業から内定を獲得し、年収は890万円から1250万円(+ストックオプション)に増加。形式的な転職活動ではなく、自分で情報を取りに行く姿勢が功を奏した転職となりました。


ハイクラス転職でLinkedInを使い倒す方法

プロフィールを「企業に見つけてもらえる仕様」にする

LinkedInは受動的にスカウトを待つだけでは効果が出ません。プロフィールを充実させることで、リクルーターや企業の目に留まる可能性が大きく上がります。

✅ 私が実践したポイント

  • 職務要約には「定量実績+キーワード」を必ず入れる
  • 各職歴にスキルや成果を具体的に書く(例:○○の高速化で処理時間を40%改善)
  • 希望職種・勤務地・リモート可否も明記

「転職 スカウト おすすめ」されるような動きをする

スカウトされるには、自分から動くことも重要です。

  • 気になる企業を「フォロー」する
  • 気になる職種の求人に「興味あり」を押す
  • 自分と似た職種で転職成功している人のプロフィールを研究

こうしたアクションはLinkedInのアルゴリズムにも好影響を与え、スカウトの質が高まります。


転職エージェントをうまく使うための3つのコツ

1. エージェントは2~3社使い分ける

1社だけだと視野が狭くなることがあります。私の場合は以下のように分けました。

エージェント主な目的
A社(大手)業界全体の動向や年収相場の把握
B社(ハイクラス専門)年収1000万円以上の案件狙い
C社(ベンチャー系)スタートアップの内部情報の取得

2. 「年収 交渉」を前提に動く

年収提示はあくまで「スタート地点」です。自分のスキル・実績を言語化してエージェントに伝えることで、交渉材料になります。

私が使ったフレーズ:

「同じ業界・年齢層で○○万円〜○○万円の相場があると聞いています。実績ベースで○○に強みがありますが、上限まで交渉は可能ですか?」

3. 案件選びは「条件×中の人情報」で判断する

エージェントが持つ現場の空気感実際の働き方の情報は非常に有益です。

  • 「マネージャー層の退職が多い」といったネガティブ情報
  • 「昇進スピードが早く、若手も裁量あり」といったポジティブ情報

こうした定性情報は求人票だけでは見抜けません。自分がその企業で働く姿を具体的にイメージできるまで積極的にエージェントから情報収集をしましょう。


まとめ:年収アップを狙うなら、受け身ではなく「戦略」を持つ

転職はタイミングや運もありますが、「情報の集め方」と「伝え方」で結果が大きく変わります。

  • 転職エージェントとLinkedInそれぞれの強みを活かし使い分けることが大切
  • LinkedInを使って自分を「見つけてもらう」準備をする
  • 転職エージェントと連携し、条件交渉と企業選定の精度を上げる
  • 主体的に動き、キャリアを「選ぶ」姿勢を持つ

私はこの戦略で、30歳時点で年収1250万円の本業+700万円の副業というキャリアを築けました。

「いい会社があれば転職したい」と思っているだけでは、現状を大きく変えるのは難しいです。年収を本気で上げたいなら、自分でキャリアをデザインする意識が不可欠です。どんな企業に行きたいのか、その企業が求める人物像は何か、自分の強みをどう伝えるか——それらを戦略的に考え、行動に移す人が市場価値を高めていきます。転職=自己分析と発信の場と捉え、ぜひ自分に合った手段で動き出してみてください。

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